YNU Racing Ski Team

横浜国立大学体育会スキー部のブログです。

2020/21シーズンふりかえり

挨拶が遅くなってしまい申し訳ございません。2020年度、部長を務めていた遠藤です。

2020年度のスキー部の活動が全て終了しましたので、昨年度を振り返りたいと思います。昨年度はずっとコロナに振り回され、先が見えない、そんな一年でした。

昨年の2月合宿終了後、大学からの活動禁止命令が出され、岩岳本戦も中止になりました。先輩方のラストランが無くなり、個人としてもなんのために練習してきたのかと不完全燃焼のままシーズンが終了しました。

4月になり新年度が始まったものの、緊急事態宣言が出され、先を見通せない状況でした。授業も理系の実験など一部を除き、全ての授業がオンラインで行われることとなりました。

授業開始が5月となったこともあり、いろいろと考えていた新歓の企画は全てお釈迦となりました。唯一良かった点は発注寸前までいっていたビラの印刷を土壇場でキャンセルしたことくらいでした。このときは「まぁ、秋学期にはきっと対面での授業になって新歓もできるんじゃないか」ぐらいにしか考えておらず、まさか一年間ずっとコロナに振り回されるとは1ミリも思っていませんでした。

始めの頃は通学時間もなくて自由時間が多いから、この先ずっとオンライン授業でも良いのではないかとも考えました。しかし、徐々に友達と会って喋りたい気持ちが出てきて、面倒くさいながらも学校に行って、友達と喋っていたあの日常がどれだけ素晴らしかったかと実感しました。

話しが脱線しましたが、前期はオンライン授業の影響と活動を再開するのに大学の許可が必要であったことから、部としての活動が全く行えずにいました。定期的にZOOMなどを使って筋トレでもしておけばよかったと後悔しています。

こんな状況でも、1年生の横山と澁谷の2人が入ってきてくれたのには驚きでした。横山にいたっては3月の合格発表から間もないときに連絡があり驚きました。例年ならば、新歓のイベントや確定BBQで部員たちと顔合わせをして、オフトレ等で仲良くなっていくのに、全く会うことが出来ずにいました。二人との顔合わせはZOOMでした。出来るなら、一番最初に会うのはリアルで会いたかった。そんなことを言ってもどうにもならないのですが、本当に二人にはどんな人たちがいるのかもわからない状況なのにスキー部に入ってきてくれてありがとうと言いたい。

秋学期になり、オンライン授業は継続している中、岩岳事務局から今年も大会やりますという旨の手紙が来ましたが、ホントに出来るのか半信半疑でした。やるからには出たいという気持ちがありましたが、ここで大きな課題が発生しました。それが大学からの活動再開の許可を取らないといけないことです。大学が設定した活動再開のガイドラインの中に「合宿等、宿泊を伴う活動をしない」というものがありました。この条件がスキー部にとってはネックとなるものでした。

練習するにも大会に出るにも長期間の宿泊が必要不可欠なスキー部に「宿泊をするな」なんていうことは活動するなと言われているも同然でした。3年でこれについて話あったときには、大学から許可を取らずに無断で大会に出場するといった意見や今年は合宿も行わず、大会にも出場しないといった様々な意見が出ました。私としては大会があるならば出場したいし、大学の名前を背負って大会に出るならば許可を取った上で出るべきなのではないかと考え、大学の許可を取り、大会に出場することにしました。

許可を取るために学生課の職員の方に相談に乗ってもらったり、入山登のれいこさんにお願いして感染対策に協力していただいたり、大会事務局とも連絡を取り合って話合いを重ねました。これがなかなかに大変でした。学生課の職員の方が親身になってこちらの話を聞いてくださり、何とか大学から活動再開の許可をとることが出来ました。いろいろと時間がかかったので許可をもらえたのは12月の下旬になってしまいました。

そんなこんなですぐにシーズンインとなりました。今シーズンは昨シーズンと違い、シーズンの始めから雪にも恵まれ、コロナが無ければ最高のシーズンとなるはずでした。

シーズン中の活動は大学の条件から、部として合宿などは行うことが出来なかったため、年末合宿や2月合宿中のブログを書くことが出来ず、OB、OGの方々に活動の報告を行うことが出来ませんでした。なので、練習は部としてではなく、個人がそれぞれで行っていました。

岩岳や全国公も例年のチーム毎の団体戦ではなく、個人でのオープン参加での開催となりました。そして、村長杯は中止となり、本戦も新人戦とDHが無くなり、男子と女子が3種目を一日ごとに行うという変則的な日程になりました。

個人での参加となりましたが、最終日のSLに土砂降りの雨の中、四年生が全員揃い、滑っている姿を観ることが出来て本当に良かったです。4人それぞれの個性思う存分に出ているそんな滑りでした。
塩倉さんは跳ね馬のようにあらぶった滑りで周囲をひやひやさせながらもやっぱり速く、大口さんはコブのように荒れたコースでも絶対的な安定感があり、観る人を魅了する華麗な滑りで、大塚さんは普段ののほほんとした雰囲気とは全く違い攻めの滑りを見せてくれました。やっぱり西尾さんは西尾さんでした。練習でも一回もちゃんとゴールする姿は見たことがなく、ブレーキや安全といった言葉を知らないかのような滑りをみせ、予想通り、転びながらも、二旗門も登り、また滑り、やっぱり飛ぶという、みんなをワクワクさせてくれる滑りでした。

一個上ということもあり、どれだけお世話になったかわからないくらいお世話になりましたがここで感謝を述べていると、もう既に長くて飽きられているであろうこのブログが倍近くの長さになってしまうので、この気持ちは来年の卒業ブログのときに伝えます。

かなり振り返りが長くなってしまいましたが、コロナに振り回されながらも何とか四年生全員のラストランを観ることができて良かったです。この一年で、今まで当たり前に思っていたものが当たり前のものではないということを何度も痛感しました。

こんな状況の中でコーチをしてくださった上遠野さんをはじめとするJSCのみなさん、宿を提供してくださったランタンリルンやボナールの方々、こちらの無理な要望を聞いてくださった入山登の方々、そして、万全の感染対策をして運営を行ってくださったさのさかスキー場にはいくら感謝しても感謝しきれません。らなをはじめ、横市のみなさんにもお世話になりました。来年以降も引き続きよろしくお願いいたします。

ということで、2021年度の幹部を紹介していきたいと思います。
来年度の幹部は
部長 小倉遼介(新3年)

副部長 無量小路俊輔(新2年)

でいきたいと思います。
新2,3年はそれぞれ3人ずつしかいませんが、みなで協力していってくれれば大丈夫だと思います。自分をはじめ、今年あまり部に貢献できなかった新4年をどんどん使ってくれて構いません。面倒なことはじゃんじゃん4年を使ってください。

最後に、

かなり長くなってしまいましたが、私は歴代の先輩方と比べると至らない点が多い部長だったと思います。こんな私を支えてくれた同期、先輩、後輩には頭が上がりません。一年間ありがとうございました。来年もいっぱい部のために働きます。

横浜国立大学体育会スキー部2020年度主将 遠藤岳大